忍者ブログ
since 2008/03/17
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



 知識として頭の片隅には持っていたんだけれど、ちょっとはっきりしなかったので調べ直してみた。覚え書き。



 刀と太刀の違いについて、



●形状による見分け方

 腰に携行する際、刃を下向きに「佩(は)いた」時に外側に作者銘が刻んであるものを太刀と呼ぶ。

 同じく腰に帯びる際、刀を上向きに差した時に外側に作者銘が刻んであるものを刀と呼ぶ。

 幕末期の新新刀時代の日本刀では、これに準じないものもある。

 いわゆる無銘の刀は作られた時代や形状で判断、分類する。



●古刀と新刀

 慶長以前、1600年以前の刀を古刀と呼ぶ。同じ古刀でも戦国期末、鉄砲伝来(天文12年=1543年)以前と以降では戦闘方法が異なるため造りが違う。鉄砲出現後は甲冑が補強されたため、身幅が広く重ねの厚いものとなり、世の中が安定してくると反りが浅く先が細いものになった。

 幕末を除く江戸時代全期を通じ作刀されたものを新刀という。基本的に平和な時代の刀であり華美で鑑賞的な刀が多い。



 幕末の短い時期に作刀された実戦的な刀を新新刀という。

 明治以降、近代のものを現代刀という。



●刀と脇差しの違い

 刀、太刀はともに2尺(およそ60cm)以上の物を言い、2尺未満のものは脇差しと呼ぶ。



●太刀と大刀

 平安初期に作られた直刀は「大刀(たち)」と書き、平安中期〜室町初期に騎馬戦闘が一般的となり湾曲した日本刀が作られるようになってからのものを「太刀(たち)」と書く。



●太刀と打刀

 室町中期以降に使用され、刃を上に向け腰に差す刀は「打刀(うちがたな)」とも言う。



 太刀と打刀の携行方法の違いは、そのまま使用方法の違い。太刀は馬上合戦用、打刀は徒歩での地上戦用。



●「佩く」と「帯びる」

 太刀は刃を下に向け、専門用具で腰につる。この状態を佩くという。

 打刀はいつでも抜けるよう腰の帯に差す。これを帯刀する(帯びる)という。

 室町後期は太刀と同じように刃を下にしており、これを天神差しという。江戸時代初期に刃を上にするようになった。

※例外的に、乗馬の際には鞘のコジリが馬に当たるのを避けるため天神差しにするという話もある。





 時代劇とか日本刀が出てくる映画とか見てると気になるんですよね。

 「ブラック・レイン」の予告だったかで、バイクに乗った男が日本刀を抜いて切っ先を地面にこすらせて火花が散るシーンとかあるんだけど、ふざけんな、と。

 絵的には派手かもしれんが、切っ先は日本刀の命だろうが。
PR

Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
[322] [321] [320] [319] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7
«  Back :   HOME   : Next  »
プロフィール
HN:
崩月
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カウンター
(C)表記
(C)2006 SQUARE ENIX CO., Ltd. All Rights Reserved. Licensed to Gamepot Inc.
(c)2007 Gravity Corp. & Lee Myoungjin(studio DTDS). All Rights Reserved..
(c)2007 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. .
(c)2007 上海アリス弦樂団 All Rights Reserved.
(C)サンライズ
(C)SUNRISE・BV・WOWOW
(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・毎日放送
(C)ダイナミック企画
(C)東映
(C)PRODUCTION REED 1980
(C)1983 ビックウエスト・TMS
(C)2002 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオン製作委員会
(C)2004 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオンツヴァイ製作委員会
(C)2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION
(C)2005 BONES/Project EUREKA・MBS
当コンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。
最新CM
[05/22 BlogPetのこうさぎ]
[07/31 ASELLUS]
[06/03 ASELLUS]
[06/03 ASELLUS]
[05/19 ASELLUS]
最新TB
ココロ
アクセス解析
忍者ブログ [PR]